【第7話】B I Mとの連携はまだ早い?

BIM

B I Mはまだ施工管理のプラットホームになってない?

私の現場でもB I Mは導入されてます。支給されてるipadで見ることができるのだがまだ『建設中』である。B I M専門のオペレーターの女性がA R C H I C A Dで作成してるがB I M上の「竣工?」はいつになり、そのデータを施工管理に活かせるのはどの工事の段階かは不透明である。

B I Mには2種類ある?

B I Mは「生産B I M」と「後追いB I M」の2つの性質があり、大きく役割が異なる。

「生産B I M」とは設計段階で作成されたB I Mであり、工事着工時には既にデータが完成されており、大いに施工計画に大いに活かせる。一方、「後追いB I M」とは工事着工後にゼネコンサイドで作成するB I Mで主に「干渉チェック」が大きな役割になる。

どっちがいいの?

「生産B I M」と「後追いB I M」のどちらが良いかと言えばもちろん「生産B I M」であろう。設計レベルなので施工図レベルへの詳細の検討等の昇華は必要であるがゼロから現場で作るよりかは時間的なメリットが高く、着工時から施工計画に活かせる。

B I Mの課題

B I Mの課題は作成コストと作成できるオペレーターの育成だろう。基本設計→実施設計→確認申請→施工管理→引き渡し後のオペレーションの流れの「一気通貫型」でB I Mを活用できればそれぞれの段階でのメリットは大きい。しかし高価な作成ソフトおよびオペレーターの人件費は膨大なコスト大になり、設計、施工においても資金力のある大手設計事務所、大手ゼネコンなどの大きなプロジェクトのみで活用されてるのが現状です。

B I Mの未来

設計、施工業務をB I Mプラットホーム化することで、付加価値、差別化の向上および効率化になることは明らかである。建設業界のデジタイラゼーションや働き方改革の牽引役としての期待も大きい。建設現場の時短・省人化の課題解決に向けて、建設現場が目指す最終的な姿はここにあると考えられる。建物情報、施工情報の「プラットフォームの核」となるデータベースの構築としてもB I Mはこれからもどんどん導入されるだろう。

B I MにのっかかるI C Tソリューション開発はまだ早い?

以上の考察からB I Mが施工管理の「プラットフォーム」になるにはまだ3年から5年はかかるのではないかと私は思っている。一番のキモは施工図を作成するように現場サイドで「後追いB I M」をするのではなく設計段階からB I Mを活用されるようなことが当たり前にならないと建設現場でのB I Mの活用はまだ時間がかかるだろう。今、B I MをプラットフォームにしたI C Tソリューションを開発してもキャッシュになるのか3年以上かかるということである。B I Mの早期プラットフォーム化のためにも設計事務所さんには、大いに期待したいものである。 建設現場向けのI C T開発されてる企業さんへの提案はB I M連携については長期的なスパンで考えていただき、今はB I Mを使わなくてもできる「現場課題解決」に直結したシステムの開発をしていただきたい。毎日、建設現場で監督をしてる私の意見ですがB I Mを使わなくても今まで建物を作ってきたので、B I Mを使わないI C Tソリューションの開発は十分可能であると 断言できます。

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