第27話:ゼネコン人事必見!来年の社内研修企画が楽になる2024年1月の過ごし方

社内研修

来年の社内研修、そろそろ準備しないと…

年末のこの時期、こんな悩みを持つ研修企画担当の方いらっしゃいませんか?

・新社員研修
・若手のスキルアップ
・現場代理人の原価改善
・建設DXの基礎知識

やることたくさんありますよね?

そんな世代別社内研修の企画に毎年頭を悩ませてるのではないでしょうか?

しかし、研修の企画のやり方を整理すると、毎年の研修企画が楽になります。

筆者は全国のゼネコン、各種建設業協会で研修講師をしていますが、このような悩みを抱える担当者にお会いしてきました。

このような体験から、いかに研修企画担当者の悩みを解決してきたか?を今回は記事にしたいと思います。

この記事を読み終えたあと、2024年4月からの研修企画の目処がつく。
そんな内容で書いてますので
来年1月からの研修準備に弾みがつくことでしょう。

では、読んでいきましょう!

1週目: 研修対象者を世代別に分ける

「受講生の世代を分けないと、研修の効果は発揮できません」

なぜなら、受講生である現場監督の経験年数・立場によって「変えたい行動」が違うからです。

受講生の顔ぶれを見て、「若い人やベテラン、バラバラだな…」ってドン引きする研修会場少なくありません。そのような研修会場では、「誰に何を話し、現場に帰ってからどう変わって欲しいか?」のコンセプトが活かせず、結局、「誰に何を話したか?」が曖昧なまま終わってしまいます。

例えば、20代の若手は実際の現場での仕事を効率的に進めたいなどの「実務を強化したい」気持ちが強いのに対して、ベテラン世代は建設ICT導入や原価改善などの「現場マネジメントの課題を解決したい」という要望が多いです。

つまり、世代によって「現場で解決したい課題」と「望む未来像」が異なるということです。

せっかく研修を開催しても、思ったほどの成果が見られず、アンケートの結果にガッカリ、なって経験もあなたにあると思いますが、まずは社員の世代を分けて見ることが重要になります。

◆受講生の世代別カテゴライズの例
  • 新入社員
  • 入社2年〜5年
  • 入社6年〜10年
  • 入社11年以降(現場代理人)
  • 嘱託世代(定年後の再雇用社員)

2週目: 研修年間スケジュールを作る

「世代毎に年間スケジュールを作る」

では実際に、カテゴライズした世代を年間スケジュールに落としていきましょう。年度前半に一気に詰め込むのではなく、新入社員研修の始まる4月から梅雨時で現場を抜けやすい6月、暑さの和らいだ秋などに分散させてみてはいかがでしょうか?

◆世代別年間スケジュールの一例
  • 4月〜5月:新入社員
  • 6月:入社2年〜5年
  • 9月:入社6年〜10年
  • 10月:入社11年以降(現場代理人)
  • 11月:嘱託世代(定年後の再雇用社員)、その他

※12月、1月から3月は次年度の企画、準備期間の4ヶ月(一年の1/3)として確保するのがポイントです。

3週目: 世代別の研修コンセプトを作る

「研修後の行動変容には研修コンセプトが不可欠」

研修の目的は「インプットよりアウトプット」。つまり持ち場に帰ってからの行動変容です。

なぜなら、研修の目的は「新たな知識を得ることによって、モチベーションが上がり、現場に帰って生産性を上げる」ことにあるからです。

例えば、「工事写真を早くまとめたい」という希望があれば、現場に帰ってからたまりにたまった工事「写真のまとめにかかっていた時間を大幅に短縮できるようになりたい」し、現場代理人ならば現場の月次決算の数字をよくなりたいですし、研修を企画したあなた自身そうなって欲しいですよね?

つまり、研修の成果として「仕事の内容が良くなった」という成果が欲しいということです。

研修が終わっても、社員の仕事の成果がなかなか上がらないと思う経験があなたにもあると思いますが、研修の成果を出したければ、まずは世代別にコンセプトを作ることがとても重要になります。

◆世代別研修コンセプトの例
  • 新入社員:「初めての現場配属でも動揺しない?これだけは知っておきたい現場基礎知識」
  • 入社2年〜5年:「段取りが早くなる?コンクリート打設計画書を早くうまくまとめるコツ」
  • 入社6年〜10年:「鉄筋工事をまかさられて一人前?材料発注から納まり検討、着手までのフロー」
  • 入社11年以降(現場代理人):「現場代理人の使命とは?実行予算と原価管理スキルアップ研修」
  • 嘱託世代(定年後の再雇用社員):「定年後、会社にどう貢献し続けるか?再雇用後のキャリアの積み方、活かし方」

「全世代対応できる研修もある」

ご存知の通り今、建設業界は2024年の時間外労働時間規制への対応や建設DXをはじめとするデジタル化の波が押し寄せています。そのような業界動向に対しての会社の方向性や個人の目標設定など、あえて多様な世代の中でディスカッションする場を設けるなど様々なファシリテーション(気づき)を引き出すコンセプトも今の時代、効果が高いかもしれませんね。

4週目:研修講師の段取りをする

「年間スケジュールと研修コンセプトからどんな研修講師が相応しいのか?」

スケジュールとコンセプトが決まったら、あとは研修講師の確保です。
自社で相応しい人材に依頼してもいいですし、研修会社にアウトソーシングする手もあります。

しかし、自社で研修講師を依頼、承諾は今の時代、難しくないでしょうか?今は働き方改革で「労働時間規制」の時代。そんな中、あえて仕事時間を増やすというのはいかがなものでしょうか?

例えば、施工管理のスキルアップには施工管理の経験者。つまり現場代理人クラスが相応しいですが、ただでさえ忙しい毎日に承諾を得るのは時間と手間を考えれば得策ではないのは明らかです。

実のところ、社員の労働時間を減らすのも今のゼネコン人事の使命の一つですので、自社で研修講師を確保するより
「施工管理の経験のある研修講師」のいる研修企画会社にアウトソーシングするのが今の時代手っ取り早いですね。

しかし今はもう師走真っ只中。まずは研修講師の確保。他社より早く取り掛かることがとても重要になります。

終わりに

いかがだったでしょうか?2024年、効率的な社内研修をスタートさせるためにも1月の過ごし方がとても大事になります。1月を4週に分けて、「欲しい行動目標、行動変容」をまとめ、研修段取りに臨んでいただきたいと思います。

「現役ベテラン現場監督が研修講師だったら良くないですか?」

「弊社が2024年の社内研修企画を請け負います!」

弊社、株式会社HM建築コンサルタントでは研修の企画・講師登壇の請負サービスを行なってます

  • 元大手ゼネコン所長経験あり
  • 勤務経験ゼネコン数×14社
  • 建設業界歴30年(建築担当)
  • IT企業建設部門講師
  • 研修講師歴5年

◆現場くさい?研修に定評をいただいております。

当社の研修講師は「現役の現場監督(建築)」。現場に役立つ豆知識、施工管理テクニックなどを交えながら、常に現場の実情にあったライブ感のある研修を心がけています。

  • マンネリ感をなくしたい
  • 生きた現場知識を社員に伝えたい
  • 現場に帰ってからの成果が見えない

などのお悩みがあればぜひ、弊社にお声掛けください。まずはヒアリングから大まかなカリキュラム立案等お手伝いさせていただきます。

弊社講師プロフィール
株式会社HM建築コンサルタント 代表取締役 森山浩
1971年2月生まれ
清水建設株式会社を2013年退社
施工管理経験ゼネコン:竹中工務店、大林組、鹿島建設、大成建設、前田建設工業、錢高組、日本国土開発等
【研修講師履歴】
(研修講師登壇実績:25回)
・岡崎商工会議所様主催
・建通新聞社様主催
・東京土木施工管理技士会様主催
・NTTコミュニケーション様主催
・NECソリューションイノベータ様顧問

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