第28話:ゼネコン人事必見!施工図研修を成功させるためのポイントを現場監督目線で記事を書きました!

社内研修

はじめに

建設業界において、施工図の正確な理解と活用は、特に若手の現場監督にとって不可欠なスキルです。しかし、多くの建設会社が施工図の適切なチェックと教育に関する懸念を抱えています。この記事では、施工図研修の重要性と、その成功への道筋について探ります。

なぜ今、施工図研修の需要が多いのか?

建設業界がデジタル化へと進む今、施工図の理解度の向上はどれほど重要だと思いますか?

このスキルは、企業にとって致命的な品質事故を防ぎ、現場コミュニケーションを改善し、施行ミスを減らす鍵となります。

そんな背景の中、多くの経営層や部門長は、

・現場担当者が施工図を正確に理解してるのか?
・きちんとチェックして発注しているのか?
・ベテランが若手に施工図について教育しているのか?

に懸念を持っていることでしょう。

この懸念事項に対応するために、施工図研修の需要はどのように高まっています。
実務スキルの向上と若手教育の両面が求められる中、施工図研修はどのように進化し続けるべきでしょうか?

以上の観点を踏まえ、今回は筆者が「施工図研修に登壇した経験」をもとに
施工図研修の重要なポイントを記事
にまとめてみました。この情報が皆さんの理解を深め、建設業界でのスキル向上に役立つ一助となれば幸いです。

施工図研修のメリット、デメリット

「施工図研修」は作図能力と同時に現場関係者とのコミュニケーションを向上させるメリットがあります。

しかし、いざ開催してみると時間とコストがかかった割には、現場の業務に結びつかなく、成果があったのかどうか疑問が残るのが現状ではないでしょうか?

研修には、実務に即した内容と実践的なアプローチが重要で、現場に戻ってからの効果を高めるためには「現場ですぐ実践できる知識」。すなわち「現場でやってみたい」というモチベーションが重要です。

施工図研修のメリット・デメリット

メリット:

  1. スキル向上: 書けることによって図面の理解度が上がり、施工管理の品質が改善されます。
  2. コミュニケーションの改善: 口頭ではなく図面を介してのコミュニケーションに改善され、「言った、言わない」、「理解度の相違」によるトラブルが少なくなり、現場での問題解決がスムーズになります。
  3. 施工管理のミス、不具合の減少: よって、研修を通じて得られた知識とスキルが、現場の業務と結びつき施工管理業務の効率を高めます。

デメリット:

  1. 時間とコストの投資: 研修には時間と費用がかかり、短期的な負担が増加します。また2024年の時間外労働の法規制により、社員の講師登壇がより難しくなります。
  2. 適切なプログラムの欠如: 効果的な研修プログラムが不足している場合、研修の効果が限定的になる可能性があります。
  3. 継続的なフォローアップの必要性: 研修後のフォローアップと評価が不十分だと、研修の効果が持続しないことがあります。

施工図研修の導入に向けて準備

施工図研修では、受講者のニーズとスキルに合わせたカリキュラム開発、実践的トレーニング、講師の段取りが重要です。また、フィードバックと評価により効果を高め、研修の目的と目標を明確にして、オンラインや対面などの形態を選択します。

研修前に準備すべき項目とは?
  • 受講者のニーズとスキルレベルの把握: 施工図研修を開催する前に、受講者の「お困りごと」と現在の施工図スキルレベルを理解する必要があります。
  • カリキュラムの開発: 受講者の「お困りごと」を共有し、「現場で実践できること」が学べるにカリキュラムを開発します。
  • 実践的なトレーニングの実施: 現場で直接役立つ実践的なワークをピックアップします。
  • 講師の段取り: 専門知識を持つ専門家を研修に登壇させることが重要です。
  • フィードバックと評価の重視: 研修の効果を最大化するために、フィードバックと評価を重視します。
  • 研修の目的と目標の明確化: 研修の目的と目標を明確にし、それに基づいて計画を立てます。
  • 実施形態の決定: オンライン、対面、ハイブリッドなど、研修の実施形態を決定します。

これらのポイントは、施工図研修の効果的な導入と実施において重要な要素です。

施工図についての意識改革

施工図の重要性と習得後のメリットを理解させることで、現場の効率と品質が向上します。

監督は施工図の作成とチェック能力を身につける必要があり、研修では施工図の基本作成法、チェックポイント、現場での実践法を学ぶことが重要です。

施工図研修で身につけたい意識とは?
  • 施工図の重要性の強調: 施工図の重要性を理解させ、その技術習得のメリットを強調することが重要です。
  • 現場での効率と品質の向上: 施工図を覚えることにより、現場でのコミュニケーションや施工管理実務の効率と品質が向上します。
  • 施工図外注の注意点: 現在、施工図作成は外注が主流で一から作図する機会は失われつつあります。しかしその分、監督自身が施工図を決定し、チェックする能力の向上が今まで以上に求められます。
  • 監督の能力向上の必要性: 監督が施工図をチェックする能力とは、図面ないの不整合を探すのみではありません。図面に隠れた「問題を発見する目」と「報告・相談・解決力」も必要です。
  • 研修内容の充実: 研修では、施工図の基本的な作成方法からチェックポイント、実際の現場での実践力、効果の実感までをカバーする必要があります。

これらのポイントは、施工図の効果的な研修内容と監督のスキル向上において重要な要素です。

一級建築士取得率アップにつながる研修

BIMの活用、CADによる作図が当たり前になってきた現代ですが、一級建築士の製図試験はいまだに手書きのままです。

手書きの機会が失われつつある今の現場において、手書きスキルの向上はなかなか難しいのではないでしょうか?

こんな状況の中、施工図研修をきっかけで「簡単な手書きスケッチ」を書く習慣を身につけてみてはいかがでしょうか?

手書きで一度躯体図を書いてみる実習を通じて、一級建築士製図試験への関心を高め、施工図の中の問題発見力を高めます。(特に断面に隠された干渉部分や施工困難な箇所の発見など)

この実習は施工図の基本理解と高度な設計能力の養成に役立ち、資格取得を目指す受講者にとって試験成功への重要なステップです。

施工図研修に「手書き」の機会を入れるメリットとは?
  • 手書き施工図の体験: 一級建築士製図試験への関心を高めると同時に、現場実務において対策を講じることができ合格率が向上します。
  • 施工図に隠れた不具合の発見: 手書きスケッチで簡単な納めを検討できることで、施工図内に隠れた不具合、リスクの早期発見に結びつきます。
  • 施工図の基本理解: 施工図の理解や問題発見力の向上により、受講者自身の仕事への意欲が高まりります。
  • 一級建築士資格取得への助成: 実践的なスキルの習得は、一級建築士の資格取得を目指す受講者にとって、試験突破への大きな一歩となります。

現場実務に活かすなら講師は「現場監督」が適任

現場実務と施工図の結びつきを強化するため、施工図作図担当者より経験豊富な現場監督が講師として最適です。

現場監督ならば、「施工図の内容と実際の仕事を結びつけ、その体験と技術、ノウハウを具体的に教える」ことで、受講者が現場の問題を解決するのに役立ちます。

現場監督が施工図研修講師をするメリットとは?
  • 現場実務と施工図の結びつきの強化: 施工図の内容と実際の仕事を結びつけ、その体験と技術、ノウハウを習得できます。
  • 即実践できるノウハウの提供: 現場監督が講師なら、現場で即実践できるノウハウを提供できます。
  • 現場監督の経験と知識: 研修内容は実際の建設現場での経験をもとにつくられるので、受講生の実務との関連性が高く、研修の関心度も上がります。
  • 具体的な指導: 施工図の内容が現場のどの実務、職人の仕事の生産性に結びつくのか説明できます。、それを現場で即実践できるので、受講生の研修効果を確認しやすくなります。
  • 実践的なアプローチの効果: 講師が現場監督として先輩なので、受講者が現場で直面する実際の問題を相談でき、問題解決するのにお役に立てます。

これらのポイントは、現場監督が講師として施工図研修を行うことの利点と、その実践的なアプローチの重要性を示しています。

まとめ

施工図研修は建設会社にとって重要な投資であり、若手監督社員のスキルアップと組織全体の成長を促進します。適切な研修プログラムの導入により、建設業界における品質と効率の向上が期待できます。

終わりに

いかがだったでしょうか?この記事では、建設会社における施工図研修の重要性をご説明させてイラだきました。若手現場監督にとって、施工図の理解は現場の効率と安全性を大きく左右します。現場監督を講師にすることで、理論と実践が結びつき、即実践できるスキルが身につきます。今こそ、成果のある施工図研修を計画し、御社の現場品質と効率を向上させる時です。ぜひお手伝いさせてください。

「現役ベテラン現場監督が研修講師だったら良くないですか?」

弊社に施工図研修を発注することには多くのメリットがあります。施工図担当者が講師をする場合、作図メインの講習になりがちですが、現場の実務に直結しにくいというデメリットがあります。しかし、弊社では現場監督が施工図研修の講師を務めることで、実務に直結した学びを提供します。弊社の講師は建設業界歴30年の元大手ゼネコン現場所長で、ゼネコン勤務経験が14社に及びます。この豊富な経験を活かし、受講者に現場で即実践できる知識とスキルを提供します。さらに、事前ヒアリングを実施し、御社オリジナルの研修設計を行います。企画案やカリキュラムにご納得いただいた上で、研修準備に入ります。これにより、御社の特定のニーズに合わせたオーダーメイドの研修が実現します。

  • 一般的な施工図研修のデメリット:
    • 施工図担当者が講師を務めると、作図メインの講習になりがちで、現場の実務に直結しにくいというデメリットがあります。
  • 弊社の講師による実務直結の学び:
    • 弊社では、現場監督が講師を務めることで、実務に直結した学びを提供します。
  • 講師の豊富な経験:
    • 講師は建設業界歴30年の元大手ゼネコン現場所長で、ゼネコン勤務経験が14社に及びます。
    • この豊富な経験を活かし、受講者に即実践できる知識とスキルを提供します。
  • カスタマイズされた研修設計:
    • 事前ヒアリングを実施し、御社オリジナルの研修設計を行います。
    • 企画案やカリキュラムにご納得いただいた上で、研修準備に入ります。
    • 御社の特定のニーズに合わせたオーダーメイドの研修が実現します。

「弊社が2024年の社内研修企画を請け負います!」

株式会社HM建築コンサルタントでは研修の企画・講師登壇の請負サービスを行なってます。

・元大手ゼネコン所長経験
・勤務経験ゼネコン数×述べ14社
・建設業界歴30年(建築担当)
・IT企業建設部門顧問
・研修講師歴5年

◆「現場くさい?」研修に定評をいただいています。

弊社の講師は、「現役ゼネコン現場監督(建築)」。現場に役立つ「豆知識」。即実践につながる」施工管理テクニック」など実体験を交えながら、常に現場のライブ感あふれる研修を心がけています。

・「マンネリ感」、「やらされ感」をなくしたい!
・「生きた現場知識」を若手社員に伝えたい!
・現場に帰って、即実践できるスキルを見つけさせてあげたい!

などのお悩みがあればぜひ、弊社にお声がけください。

①オンラインでのヒアリングの実施

②企画案、カリキュラムの「たたき台」の提示

③お客様の要望の引き出し、取り込み

④合意、契約

⑤研修実施

⑥アンケート実施、フィードバック

ぜひ、お声がけください!

研修講師プロフィール

株式会社HM建築コンサルタント 代表取締役 森山浩
1971年2月生まれ
清水建設株式会社を2013年退社
施工管理経験ゼネコン:竹中工務店、大林組、鹿島建設、大成建設、前田建設工業、錢高組、日本国土開発等
【研修講師履歴】
(研修講師登壇実績:25回)
・岡崎商工会議所様主催
・建通新聞社様主催
・東京土木施工管理技士会様主催
・NTTコミュニケーション様顧問
・NECソリューションイノベータ様顧問

このブログの問い合わせフォームより、お気軽にお声がけください。

タイトルとURLをコピーしました