20230914_木曜日
おはようございます️☀️
今日の最高気温は33°
昨晩、久しぶりに
エアコンの魔力を感じた
愛知県岡崎市より
おはようございます🍃
今日のBUILTの記事
建設RXコンソーシアム、ウェアラブルデバイスで熱中症対策の実証実験を開始
◆今日のBUILTの記事はこちら
→https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2307/28/news097.html
こんにちは。かんとく社長HMです。
この記事の要約は以下の通り
2023年7月24日、建設RXコンソーシアムは、シャープと協力して、ウェアラブルデバイスを使用して熱中症リスクを効率的に下げる実証実験を開始したと発表した。
この実験の目的は、建設現場での安全性を確保し、熱中症リスクを可視化することで、適切な休憩ルールの有効性を検証すること。
実験期間は2023年7月から8月の2ヶ月間。参加者はBiodata Bank製の熱中症対策ウォッチ「カナリア」を着用し、シャープの10℃の適温蓄冷材を使用して「プレクーリング」を行う。体の中心部の温度が上昇すると、アラームが鳴り、冷却措置が取られる。収集されたデータは後で分析され、安全対策の改善に役立てられる。
ウェアラブルデバイスの導入はスマートで今風な感じで一見魅力を感じますが、現場監督としての現実的にどうかな?って疑問が先に浮かびます。
デバイスの管理やデータ収集に関する労力とコスト、作業員の正確な使用の保証など、かえってから手間と時間、ストレスが増えるんじゃないかと?と思ってしまうのは私だけでしょうか?
建設現場の安全は非常に重要であり、熱中症対策も必須であるが、ウェアラブルデバイスの導入に伴う課題と展望を深く考察する必要があると感じ、今回の記事を書くことに至りました。
私個人でApple Watchをつけて仕事してますが、現場に行く時はG・SHOCKに変えますし、余分なものは外して最低限のものだけ持って現場に向かいます。
私個人の意見として
「これ以上、物を持たせないで」
というのが強く訴えたい言葉です。
では、建設現場におけるウェアラブルデバイスがNG理由5つをご紹介したいと思います。
建設現場におけるウェアラブルデバイスがNG理由5つ
①コストの問題
②デバイスの耐久性
③作業員の受け入れ、感情
④バッテリー、データ管理、プライバシー
⑤誰が管理するの?
① コストの問題:
ウェアラブルデバイスの初期投資は高く、大規模な現場や多くの作業員がいる場合、そのコストはさらに増加する。元請貸与か協力会社が買って作業員に持たせるか?どちらも現実的でないです。購入だけでなく、定期的なメンテナンスや更新、必要性の教育のコストも考慮する必要がある。また紛失、返し忘れ、故障に対するコストで揉めるのは火を見るより明らかです。
② デバイスの耐久性:
建設現場は物理的に厳しい環境であり、落下や衝撃、水や埃などの外部要因によりデバイスが破損するリスクが高い。耐久性の高いデバイスを選択することは重要であり、頻繁な交換や修理を避けるための対策が必要である。
③ 作業員の受け入れ、感情:
新しい技術、システムの導入は、作業員の受け入れが鍵となる。デバイスの使用が作業の効率化や安全性向上に寄与するとしても、不快感や抵抗感を感じる作業員がいれば、その効果は半減する。トレーニングや啓発活動を通じて、作業員の理解と協力を得ることが重要であるがそこまでリソースを配分で切るか、今のご時世では難しい。
④ バッテリー、データ管理、プライバシー:
デバイスのバッテリー寿命はデータ収集の中断を引き起こす可能性がある。また、収集されるデータの管理と保存、そして作業員のプライバシーの確保は、法的および倫理的な問題として取り組むべき課題である。
⑤ 誰が管理するの?:
ウェアラブルデバイスの管理は、現場監督や事務担当者にとって追加の負担となる。デバイスの貸与(誰に貸したのか?)、返却(ちゃんと返したのか?)、清掃(汗まみれのデバイス、誰も掃除したくない)、故障時の対応など、多岐にわたる管理作業が必要となる。これにより、日常の作業フローに変更や追加が生じ、効率的な作業進行が妨げられる可能性がある。
以上の理由から、高額なコスト、耐久性の問題、作業員の受け入れの難しさ、データ管理とプライバシーの課題、そして日常的なデバイス管理の負担が考慮されると、現実的ではないと考えられます。
これらの課題は、かえって現場監督の負担ストレスを増やす可能性があり、現段階での全面的な導入は慎重であるべきです。現場の実情と技術の進化を常に評価し、最適な解決策を模索することが重要です。
ウェアラブルデバイスの導入に関するこれらの課題を踏まえ、現場監督としてはどのようなアプローチを取るべきか。実際の現場での効果的な運用方法や代替策を探るため、この記事では現場監督の視点からの提案と方向性を考察していきます。
ウェアラブルデバイスを使うなら考慮したいポイント3つ
①段階的な導入
②専用機器は作らない
③時短にならないなら作らない
①段階的な導入:
ウェアラブルデバイスの導入を考える際、全ての作業員に一斉にデバイスを配布するのではなく、まずは一部の現場やチームでのトライアルを実施することを推奨します。この段階的なアプローチにより、現場の実際のニーズや課題を把握し、適切な対応を行うことができます。また、トライアルの結果をもとに、導入の範囲や方法を調整することが効果的です。
②専用機器は作らない:
建設現場のニーズに合わせて特別な専用機器を作成するのは、コストや時間の面で非効率的です。既存のスマホやipadを活用し、必要に応じてカスタマイズすることで、効率的かつ経済的な導入が可能となります。
③管理方法の提案:
ウェアラブルデバイスの管理、特に貸与、返却、充電、故障時の対応は、現場監督や作業員にとって大きな負担となる可能性があります。これを軽減するためには、デバイスの貸し出しや返却をスムーズに行うためのシステムの導入、充電ステーションの設置、故障時の迅速なサポートや保証体制の整備など、管理方法を最適化する手段を一緒に提案することが重要です。
『時短』をバイアスに: 建設現場のソリューション開発における不可欠な視点
ソリューション開発の最も基本的な目的は「時短」です。
技術やデバイスを導入することで、作業の効率化や安全性の向上を目指すのは当然のこと。
「かえって時間が増えるのでは?」
その導入がかえって現場の手間や時間を増加させる結果となるならば、そのソリューションの開発は再考すべきです。
今は「2024年の時間外労働上限規制に待ったなしの建設業界」。今の建設現場において、時間のリソース配分は大きな課題であり、それを浪費するようなソリューションは受け入れられる可能性は少ないです。
最終的に、真の時短と効率化を実現するソリューションの開発と導入が、現場監督や作業員の真のニーズとなるのです。
もし受け入れられるとしたら、それは「パフォーマンス」的な導入でしょう。短命で終わる可能性大です。気をつけましょう。
まとめ
本記事では、ウェアラブルデバイスを中心に、ソリューション開発の際の注意点を現場監督の視点から探求しました。
ソリューションが現場の真のニーズに応えるための考え方やアプローチの重要性を強調しています。この内容が皆様の参考となり、より実践的なソリューションの開発に役立てられれば幸いです。
ご安全に⛑️
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